美しい「きっかけ」


            2016/4/19 Shino



私の部屋の窓から見える「東」の空は、

いつも、電線に邪魔されて・・・、

天気が素晴らしい日は、朝日を見に、

見晴らしの良い川の土手まで自転車で出かけていたものだけれど、




ある日、窓から見えたドラマティックな朝の空を、

電線の上の、二羽の鳥が、見とれていて、



多分、十分以上は、鳥も、私も、

じっと空を見続けていました。






           (C)Shino 朝の空のマグカップ




それ以来、目障りだった電線が、

楽譜の五線譜のようにしか見えなくなってしまいました。



まるで音符のように、静かに留まっていた二羽の鳥は、

それ以来、そこで見ることもないし、

その時と同じような空を見たこともないけれど、


音符を探して、

空の色を探して、

時折、美しい電線を見ています。







(C)Shinonome Pottery
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