「アールヌーボー(
Art Nouveau)」の影響について



2017/11 SHINO 





アールヌーボーと言えば、10歳の時に美術館で見た、アールヌーボーのガラスの器を思い出す。

生まれて初めて見た、少し、退廃的ともいえる作品でもあった。


黒の美しさ、影の美しさ・・・


ある種の「わび・さび」を感じさせるインパクトがあり、初めて感動を覚えた。





18世紀末、日本の「浮世絵」が海を渡り・・・

「植物」をテーマにした作風、(版画の多色刷りの)色彩の鮮やかさ、

アシンメトリー(左右非対称)の、構図における高次での調和・・・


それら、日本の伝統や概念が、

既存の芸術の枠組みから抜け出そうとしていた、西欧の作家達の新しい風となって、

「新しい(=Nouveau)」作品を数多く生み出して行く。


そして、そのフランスから始まった、芸術の化学反応ともいえる美術運動のひとつ、

もしくはその様式を「アール・ヌーボー」と言い、フランス語で、「新しい芸術」という意味。


そして、そのアールヌーボーも新たな風となって・・・






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